カーボンナノチューブ

カーボンナノチューブは、軽量、高強度であり、電気や熱の伝導率が高いことから、さまざまな用途への利用が期待されている日本発の材料です。
日本ゼオンが手掛けるカーボンナノチューブ・ZEONANO®は、産業技術総合研究所によって見出された画期的な合成法「スーパーグロース法」によって製造される単層カーボンナノチューブです。
「比表面積が大きい」「長尺」「高純度」といった優れた特性を活かし、エネルギー分野やエレクトロニクス分野など幅広い分野への展開が期待されています。

特長・仕様
シリーズ・
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用途
関連資料

単層カーボンナノチューブ。それは日本初の夢の素材。

軽量化、高機能化を実現した「スーパーグロース法」。

スーパーグロース法は、産業技術総合研究所の畠賢治博士らによって見出された単層カーボンナノチューブの効率的な合成法です。スーパーグロース法により、生産性は従来の1000倍以上に向上し、高品位でありながら製造コストの大幅な削減につながる単層カーボンナノチューブの合成が可能となりました。
日本ゼオンは、スーパーグロース法をさらに発展させて量産技術を開発し、2016年に商業生産を開始いたしました。

さまざまな分野で、幅広い用途展開が期待されています。

ZEONANO^®は高アスペクト比、高純度、公表面積という特性を有し、金属、ゴムや樹脂などと複合化することで、今までにない機能を持った応用製品を開発できる可能性を持った夢の素材です。構成のキャパシタ等のエネルギー分野、次世代デバイス等のエレクトロニクス分野、高機能ゴム材料や高熱伝導材料等の高機能材料分野、そして構造材料分野と、ZEONANO^®はさまざまな分野での幅広い用途が期待されています。

安全性評価と自主安全管理。

当社は、ゼオングループ内外の研究機関とも連携し、スーパーグロース法によって得られるカーボンナノチューブの人や環境への影響評価を進め、カーボンナノチューブ及び応用製品の安全な取扱いに最善を尽くします。
また、最新の安全データをお客様、国の機関、地方自治体と常に共有し、自主安全管理の取り組みを実施してまいります。

高純度・長尺　単層カーボンナノチューブ

ZEONANO^®SG101

耐熱、固着防止　フッ素ゴムマスターバッチ

ZEONANO^®MB040FR-001,002

1991年、飯島澄男博士により発見されたカーボンナノチューブは、その構造により、多層カーボンナノチューブと単層カーボンナノチューブに分類できます。単層カーボンナノチューブは、「軽量かつ高強度でありながら、高い柔軟性を持つ」「電気や熱の伝導性が極めて高い」といった優れた特徴を持つ反面、生産性の悪さによるコスト高のため実用化が進んでいませんでした。
2004年、国立研究開発法人産業技術総合研究所の畠賢治博士らにより、単層カーボンナノチューブの画期的な合成法が見出され、「スーパーグロース法」と命名されました。これにより、生産性は大幅に向上し、高品位な単層カーボンナノチューブの合成が可能となったのです。
日本ゼオンは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受け、この「スーパーグロース法」をさらに発展させた量産技術を開発しました。
ZEONANO^®SG101は、日本ゼオンが「スーパーグロース法」により製造した単層カーボンナノチューブです。

特長

1
単層である

ZEONANO^®SG101は、単層カーボンナノチューブです。
- 利点単位重量あたりの強度が大きい。
- 用途例高強度ポリマー
2
比表面積が大きい

ZEONANO^®SG101は、大きな比表面積を有しています。
- 利点電荷を多く蓄えることができる。
- 用途例蓄電デバイス電極
3
長尺である

ZEONANO^®SG101は、スーパーグロース法の触媒活性化技術により、数100μmの長さを有し、極めて高いアスペクト比を実現しました。
- 利点1バインダーフリーで自立膜を形成
- 用途例1蓄電デバイス電極
- 利点2パーコレーション閾値が低い
- 用途例2導電性ポリマー、帯電防止ポリマー、導電性塗料
4
高純度である

ZEONANO^®SG101は、金属触媒などの不純物をほとんど含みません。
- 利点電解液などと反応しにくい
- 用途例蓄電デバイス電極