Interview

F. S.

生産技術(機電系)

2016年入社 工学部海洋システム工学科 卒

現在の仕事を詳しく教えてください。

工場にて、生産設備の改善や設備の更新工事の管理業務を手がけています。私の勤める工場は操業を始めて約60年も経つ工場なので、設備の老朽化が激しく、様々な更新が必要で日々工事に追われています。また、図面通りに設置しても、生産している最中にプロセスにも細かな変更があり、その時々で使いやすい設備へ改造していくことが求められるなど、常に考えながら動きながらの毎日です。この部署に着く前は、もともと設備の保全(メンテナンス)を担当するチームに所属していました。その経験を活かして、ただ設置するだけではなく「設置した後も、検査やメンテナンスを行いやすい」ことを大切にしています。設備は設置して終わりではなく、その後長く稼働し、保全されて初めて役割を全う出来るものだと考えています。そうやって、現場にとってより使いやすい設備、現状の使い方にあった設備を導入したことによって、工場内で感謝してもらえると「いい仕事ができたかな」と少し嬉しくなります。

あなたが一番、“挑戦”した仕事を教えてください。

回転機の保全チーム所属時に担当していたコジェネレーションシステム(CGS)のトラブル対策を担当したことです。CGSとは、エンジンまたはボイラーで得られた“動力と排熱”を利用して“電力と蒸気”を発生させるもので、工場並びに研究所で必要なエネルギー(電力・蒸気)の全てを担う設備です。当時この設備は、始動して以来、トラブルが絶えないと評判が悪いので有名でした。私が担当した最初の頃は、製造したメーカーでさえあまり真剣にトラブルに向き合ってくれていなかったのを覚えています。しかし、一つ一つのトラブルに対し愚直に原因究明、対策の実施を繰り返し、毎月定例で、メーカー、課内でのミーティングを行って計画的に対策を練ることで徐々に関係者の方々の真剣さや態度も本気になってくれたのが一番の勝因だったと思います。結果、トラブル件数も激減させることができ、設備改善工事業務に移った今では、有事の際(地震など)にもCGSを稼働できるよう改造工事に取り組んでいます。

仕事の中で、“つながり”を感じたエピソードは?

工場は2年に1度、工場を1ヶ月程度操業停止して大規模な設備点検、工事を行う“定検”というイベントがあり、精神的にも肉体的にも仕事の山場です。定検中には計画していた工事や整備以外にも、予定外の仕事が飛び込むことが多々あり、それらの調整は社内、社外の協力なくしては行えません。工事に際して運転部門が迅速に工事準備をしてくれ、飛び込みの仕事にも関わらず人を調整して引き受けてくれる工事会社や監督の方々がいてこそ成しえる仕事です。定検時には毎度、社内、社外の方のチームワークを感じています。

自分を“磨くため”にしていることは
ありますか?

日々の業務に役立つ資格(高圧ガス製造保安責任者、機械保全技能士など)は積極的に取得するようにして来ました。また、現部署での経験は私が一番少ないぐらいなので、やり慣れていない仕事こそ積極的に手を上げてやらせてもらうように心がけています。経験豊富な先輩達に早く追いつけるように、日々の業務の中で、現場の職人さん方に教えてもらいながら学ぶ日々です。

オフの過ごし方を教えてください。

趣味は旅行に行っておいしいものを食べることです。
定検明けには温泉旅行を計画して、それを楽しみに乗り切っています。

後輩になる学生へのメッセージと
就職活動のアドバイスをお願いします。

様々な業種の会社と話せて、なんでも質問できる機会は就職活動以外にはあまりないので、ゼオンに限らず色々な会社を見て、自分に合いそうな会社を選んでほしいと思います。

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