原料調達

日本ゼオン国内工場で使用する原料調達を担当しています。担当原料は主原料となるモノマーだけでなく、触媒、溶剤、添加剤など多岐にわたり、種類は数百品目にのぼります。これらは日本国内で作られた原料だけでなく、海外からの輸入品も含まれ、海外とのやり取りも発生します。
原料はサプライチェーンの入り口であり、原料がなければ工場での安定生産ができないため、「絶対に原料を切らさない」という強い責任感をもって仕事をしています。世の中の変化のスピードが加速する中、原料調達へ与える影響のアンテナを常に張ることが求められ、その分プレッシャーも多いですが、事業部、工場、研究所の協力を得ながら日々前向きに仕事に取り組んでいます。

原料の安価安定調達を目指して日々取り組んでいますが、サプライヤーのトラブル、天災、環境規制など、様々な要因で原料の安定調達が脅かされていました。発生した事象の後追い処置になってしまっている状況から脱却するため、全原料のリスクをあぶり出し、対策を講じることで、先手必勝の原料調達体制を確立すべくチーム一丸となって挑戦しています。これまでにない取り組みであり、計画通りにいかないこともありますが、そのような時は上司や技術メンバーに相談しながら、一歩ずつ着実に進めています。非常に大変ですが、今が一番挑戦している瞬間だと実感します。

ある原料の供給が停止してしまうかもしれない、という場面がありました。この原料は特別な処理が必要だったため、現行と同等の品質を担保するための方法を確立するのに非常に苦労しましたが、事業部、工場、研究所間の連携と協力体制により迅速な対応をすることができました。まだ現部署に配属されたばかりの頃でしたが、自部署の先輩や上司のみならず、他部署の技術メンバーには本当に助けられました。