中期経営計画

中期経営計画の全体像
【企業理念】:「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」、すなわち、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献することは、わたしたちの社会的使命です。 そして、【企業理念】を実現すべく、【2030年のビジョン】を 「社会の期待と社員の意欲に応える会社」と定めました。SDGsへの取り組みを通して、【2030年のビジョン】達成を目指します。 また、【大切にすること】として、「まずやってみよう」「つながろう」「磨き上げよう」を定め、この3つの行動を大切にすることで「社会の期待と社員の意欲に応える会社」を目指します。

第3フェーズの概要
当社の中期経営計画は、世界情勢や経済環境が不透明な中で戦略を柔軟に変更できるよう、4年ごとの計画を2年おきにローリングする形式としています。
2025年度からスタートする第3フェーズでは、「選択と集中」によって ポートフォリオの組み換えを推し進め 、資本効率を上げていきます。具体的には、「成長ドライバ」 「次期成長ドライバ」を定義し、これらの売上高を大きく伸ばすとともに、「ノンコア事業・低収益事業」の縮小撤退・資本提携を進めます。

マテリアリティと第3フェーズの目標値
当社は社会とともに持続的な成長を続けていくために、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しました。第3フェーズにおいては、マテリアリティを軸にステークホルダーの期待に応える目標値(2028年度KPI)を設定しています。

第3フェーズの財務目標
当社は財務目標値として、売上高、営業利益、ROEに加えて、規模的成長を測定するEBITDA、資本効率性を測定するROICを設定しています。
2026年度と2028年度の売上高目標を同額としていますが、これはポートフォリオ組み換えを進める中でトップラインを維持しながら営業利益を伸ばしていくことを意味しています。なお、EBITDAは成長投資に合わせて伸ばす計画です。

第3フェーズで集中する製品・市場
下図は第3フェーズでの「選択と集中」を示したものです。
成長ドライバは第3フェーズの成長を牽引する事業、次期成長ドライバは第4フェーズ以降の拡大を狙う事業であり、これらにリソースをかけていきます。
成熟期にある高収益製品や基盤製品も、経営基盤を支える大切な製品群です。一方で、ノンコア事業や低収益事業は、縮小撤退・資本提携などを進め、積極的なポートフォリオ組み換えを進めていきます。

第3フェーズで集中する成長4分野 売上高比率
第3フェーズでは、当社が定めた成長4分野(モビリティ、医療ライフサイエンス、情報通信、GX)の売上高比率をKPIとして設定しました。
下表では、当社の成長ドライバ・次期成長ドライバ・高収益製品が、どの成長分野に位置しているかを示しています。第3フェーズでは、こちらに示した事業群にリソースを集中させることにより、成長4分野の売上高比率を 37%(24年度)から 48%(28年度)に伸ばすことを目指します。

下図は、当社の売上高、営業利益の実績・目標値に対して、成長ドライバ、次期成長ドライバが占める割合を示したものです。
エラストマー素材は売上高を維持しながら営業利益を伸ばす計画であり、当社の経営基盤を固める重要なセグメントです。その上で成長ドライバ・次期成長ドライバで利益の上積みをしていきます。

株主還元
ゼオンは新規投資による事業拡大を図るとともに、継続的・安定的な株主還元を行います。配当方針は自己資本を基準とするDOEを採用し、4%以上を方針とすることで株主価値の維持向上を実現していきます。また、株主還元の充実および資本効率の向上を図るため、2026年度までに合計で400億円の自己株式の取得を計画しています。

※中期経営計画説明資料(2025年6月11日公表)はこちらからご覧ください。