ゼオンのマテリアリティ
企業理念「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」の実現に向けて、ゼオンが社会とともに持続的な成長を続けていくために
優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「ゼオンを動かす5つの歯車」を以下のとおり特定しました。
ゼオンを動かす5つの歯車(マテリアリティ)
心からワクワクできる会社の実現
一人ひとりが持てる能力を発揮しワクワクしながら働ける場を作っていくことが会社として最も根本的な課題であり、これが当社の成長の要であるイノベーションにつながります。具体的な要素の例としては、「DI&B」「働きがい・エンゲージメントの向上」「業務の効率化・見直し」などが挙げられます。
イノベーションでほかにない価値を提供
イノベーションは当社が社会の期待に応えながら成長していくための最も重要なキーワードであり、5つの歯車の中央に位置づけています。他者に真似のできない当社にしか生み出せない価値を世の中に提供していくことが、社会とゼオンの持続的な成長につながります。また「イノベーションを起こす仕組み・風土作り」と「独創的な技術・製品・サービス」については、歯車全体を動かしていくうえでのカギとなると考えています。
強固なガバナンスの構築
サステナビリティ基本方針に掲げる「公正で誠実な活動を貫き、信頼される企業であり続ける」ためには、会社としての基盤を強固なものにしていく必要があります。例えば「経営の透明性」「安定・安全な生産」「品質」「腐敗防止」などに加え、近年世の中で重要な課題と認識されてきている「情報セキュリティ」「持続可能な調達」「人権」などの要素も含まれます。
社会の変化に対応した事業構造の転換
イノベーションを起こすことで、社会の期待に対応する製品・サービスを生み出し、事業の軸足を移していくことで、事業構造の転換を図っていきます。サステナビリティの観点から「社会の情報化」「モビリティの進化」「健康と福祉」などの分野が社会的にニーズが高い領域であり、これらの領域を中心に積極的にイノベーションを起こしていくことで、社会の変化に対応した事業構造の転換を進めていきます。
循環型社会への貢献
「循環型社会」とは、例えばリサイクルや廃棄物の削減などにより、限りある資源を最大限に活用し、環境への影響を最小限にする社会を言います。私たちの製品・サービスやその生産においてイノベーションを起こし事業構造を変えていくことで、循環型社会の実現に貢献し、さらにはその先にある企業理念の実現につながると考えます。
ゼオンが将来に向けて進んでいく道筋を、マテリアリティ各項目の連関を明らかにした上で示すため、「ゼオンを動かす5つの歯車(マテリアリティ)」として整理しました。
「ゼオンを動かす5つの歯車」は、変化の激しい事業環境の中でも、ぶれることなく企業理念の実現に向けて力を合わせていくための大切な”軸”とし、その関係を下の図のように示しました。
<図の見方>
- 縦軸は下方が個人すなわち「ミクロ」のレベルで、上に行くに従い世の中全体すなわち「社会・マクロ」のレベルへと、目線が広がっていきます。また横軸は、一番左を「原動力」として、そこから右に行くに従ってゼオングループが「なしとげたいこと」になります。左下の身近なレベルの話から出発して、右上に行くにつれて、より大きな広い目線となり、また時間軸ではより長期的な課題へとつながっていく姿を表しています。
- 歯車は左下側から右上へと力が伝わっていくことで、ゼオングループのなしとげたい姿、つまり企業理念を実現していく動きを表しています。
- それぞれの歯車を円滑に回転させるには「対話コミュニケーション」が重要であり、これを潤滑油という形で示しています。
- 5つの歯車をまわしていくことが、背景にある地球全体の大きな課題である「カーボンニュートラルの実現」、さらには生物多様性の保全を含めた「自然と人間の共存」の実現にもつながります。
各マテリアリティの要素例
下の図はそれぞれの歯車の具体的な要素例を示したものとなります。「イノベーションでほかにない価値を提供」の歯車の要素にある「イノベーションを起こす仕組み・風土作り」と「独創的な技術・製品・サービス」については、歯車全体を動かしていくうえでのカギになると考え、大きな丸で示しています。
ゼオンを動かす5つの歯車(マテリアリティ)の位置づけ
サステナビリティ基本方針のもと、企業理念の実現に向けて取り組むべき重要な課題が「ゼオンを動かす5つの歯車(マテリアリティ)」です。
中期経営計画:STAGE30は、「ゼオンを動かす5つの歯車」の考え方をベースに、今後第3フェーズの議論の中で、見直しや深化を図っていきます。