社会貢献
基本的な考え方
ゼオングループは、 企業理念である「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」を目指し、さまざまな製品・サービスを社会の皆様に提供することで社会課題の解決に貢献しています。
一方、社会の一員として、本業以外でもさまざまな社会課題に取り組む責任があるとの考えに基づき、これらの課題に対処するための社会貢献活動を積極的に推進しています。特に、企業理念につながる「環境保護」「次世代育成」「地域活性化」「人道支援・健康福祉」を重点分野として取り組んでいます。
体制・システム
サステナビリティ推進室が中心となり社会貢献活動を行っています。本社、各工場、国内グループ企業においてCSR推進委員会を設置しており、それぞれが年間活動計画を策定の上、社会貢献活動を推進しています。
サステナビリティ推進室は、四半期毎に社会貢献活動の実績報告を受け、活動内容の把握と改善に向けた確認・支援を行っています。
主要な取り組み
環境保護
レスポンシブル・ケア地域対話会

工場では、レスポンシブル・ケア協議会の地域対話への参加、立地自治体や地域住民の方々を招いた見学会などを通じて、環境改善や保安防災などの情報を発信するほか、2023年度より各事業所の紹介動画を当社Webサイトへ公開していくことで、地域との対話を促進しています。
海岸清掃

「役に立ちたい、そして喜んでいただける活動を」との気持ちを込めて、各事業所・グループ会社では、事業所周辺にとどまらず、地域の清掃活動に取り組んでいます。
事務用品のグリーン購入
グリーン調達の一環として、国内グループ企業で事務用品のグリーン購入に取り組んでいます。
次世代育成
教育支援
各事業所・グループ会社では、高校・高専・大学からのインターンシップや、学校からの工場見学の積極的な受け入れ、学校への臨時講師派遣など、教育機関への支援を行っています。




第19回高校化学グランドコンテストに特別協賛
~次世代を担う人材育成も支援しています~

トロフィー
高校化学グランドコンテストは、全国の高校生および高等専門学校生の「学習研究活動」を支援し、高校生自らが自主的な探究活動を楽しみながら科学的な創造力を培い、将来は科学分野で活躍できる人材の育成を目的として開催されています。日本ゼオンは、芝浦工業大学が主催する同コンテストの趣旨に賛同し、2023年より特別協賛しています。同コンテストは別名「化学の甲子園」とも呼ばれ、2024年10月に行われた最終選考会では、全国各地より書類審査で選抜された90チーム以上が研究成果を披露しました。当社からは8名の研究員が参加し、多くの発表者と議論を通じて交流を深めました。


今回その中から、特別協賛企業賞としてゼオン独自の視点で選考する「日本ゼオン・チャレンジ賞」は、「二酸化炭素吸収ボールMBR(ミドリバイオリアクター)の開発」に取り組んだ長野県飯山高等学校 自然科学部に贈らせていただきました。同賞審査員(当社研究員)が化学と生物を融合させたテーマ設定に注目し、光合成を行うミドリムシなどの緑藻類を生きたまま粒子に閉じ込めるという発想と、実際にそれにチャレンジして達成できた点、何よりも楽しみながら研究に主体的に取り組んでいる点を高く評価した結果でした。
なお、同校はグランドコンテスト全体で2位となる「化学未来賞」とのダブル受賞を果たしただけでなく、2025年1月には世界各国の高校生が研究発表を行うTaiwan International Science Fair2025(TISF)に日本代表として出場し、生化学部門で栄えある1位を受賞。高校生が「地球温暖化問題を解決したい」との思いから取り組んだ独創的な研究の種が、大きな花を咲かせるように国際的にも高い評価を得る結果となりました。

日本ゼオンには、チャレンジを後押しする風土があります。今後も同コンテストへの協賛を通じて、高校生たちの独創的なチャレンジを支援し、次世代を担う人材育成に寄与していきます。
川崎市夏休み自由研究週間への出展

高機能樹脂研究所では、川崎市が主催する「夏休み自由研究週間」に光の実験で毎年出展しており、小学生やその保護者から好評を得ています。
かがく実験教室の開催
「未来のノーベル化学賞受賞者を育成しよう」を合言葉に、子どもたちに化学の面白さを伝えるためのかがく実験教室を各地で開いています。
かがく実験動画
当社の社員が、かがく(科学・化学)実験等の様子を撮影した動画です。
「ディスプレイに使われている
不思議な光の世界」
「光の世界へようこそ」
“かがく(科学・化学)”の楽しさを伝え、小・中学生向けにかがく実験を紹介するサイトです。

地域活性化
各事業所・グループ会社では、夏祭りをはじめとするさまざまなイベント開催や、各種地域行事へ積極的に参加するなど、地域社会との結びつきを大切にしています。
夏祭り

徳山工場では、地域との交流を目的とした「和楽踊り」を開催し、社員およびご家族、地域住民の皆様を含む約2,000名にご来場いただきました。豆まきや「和楽」飴の配布では子どもたちの喜びの笑顔があふれ、メインイベントの和楽踊りでは、お囃子隊の演奏と歌い手の歌唱で会場が一体となって盛り上がり、多くの参加者が踊りを楽しみながら交流を深めました。
地域スポーツ支援
ゼオングループでは、事業所のある地域のスポーツ支援に取り組んでいます。現在、2つのスポーツチームに協賛しています。

倉敷アブレイズ(女子バレーボール)
岡山県倉敷市を拠点に活動する女子バレーボールチーム。

富山ドリームス(男子ハンドボール)
富山県氷見市を拠点に活動する男子ハンドボールチーム。
地域への寄付・ボランティア


タイのZeon Advanced Polymix Co., Ltd.では清掃ボランティアや寄付活動を長年継続しています。

タイのZeon Chemicals (Thailand) Co., Ltd.では地域のボランティア活動や小学校への寄付活動を長年継続しています。
事業所紹介動画
2023年度より各事業所の紹介動画を当社Webサイトに公開し、地域の皆様との対話を促進しています。
人道支援・健康福祉
ゼオングループでは、献血やフードバンクへの参加、貧困地域への物資提供などを通じて、命と暮らしを支える支援を継続的に行い、社会全体の安心と持続可能な発展に貢献しています。
献血

日本赤十字社にご協力いただき、本社オフィスに「1日献血ルーム」を設置しました。多くの社員が献血に参加しました。
倉敷アブレイズとの共生

ゼオンとパートナーシップ契約を締結している女子バレーボールチーム「倉敷アブレイズ」は、フィリピンの大会に参加する際、恵まれない子どもたちにプレゼントを渡したり、バレーボールを教えるなどの社会貢献活動も行っています。
日本ゼオン水島工場でも、自宅で使われなくなった玩具や洋服などを社員から提供してもらい、倉敷アブレイズを通じてフィリピンの恵まれない子どもたちにプレゼントしました。2024年9月には、水島工場長もフィリピンへ訪問し、現地の社会貢献活動に参画しました。
千代田区一斉清掃への参加

本社を構える千代田区の清掃活動に参加しました。「きれいな地区×健康×エンゲージメント」をテーマに、回収したごみの重量と清掃に伴う歩数によるチーム対抗活動を行い、まちの美化と健康増進に取り組みました。