水資源の保全
基本的な考え方
ゼオングループは「水資源の保全」を事業継続の重要課題として位置づけ、節水や排水再利用による水使用量の削減、排水処理や排水水質の適正な管理など、水の有効活用や水リスクの低減に取り組みます。
また、生産拠点においては、地域の水ストレスの状況を把握した上で、生態系や人々の生活に悪影響を及ぼすことのないよう、必要な対策を講じています。
体制・システム
ゼオングループでは、気候変動が当社事業に非常に大きな影響を及ぼすと考え、2020年に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明しました。TCFD提言を踏まえ、気候変動が及ぼすリスク・機会を分析し、それを経営戦略に反映させることで、経営基盤の強化を図るとともに、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。
また、水リスクについても、気候変動に起因する浸水や渇水といったリスクや機会を認識するとともに、従来から取り組んできた水質汚濁防止や取水量の削減など、環境安全の観点からの施策も継続して推進しています。
主要な取り組み
浸水リスクに対しては、従来よりBCPの観点からリスクインパクトの評価を行い、必要な対策の検討を進めています。
また、渇水時の対策としては、他事業所からの水の融通や外部からの購入などを想定し、手順および費用を含めたシミュレーションを実施した上で、必要に応じて対応できる体制を整備しています。取水に関しては流量計にて水量の管理を行うとともに、事業所内での水のリサイクルや浄水設備を通しての排水等、水量や水質を管理する体制を取っています。
水マネジメント計画
水リスクについては、全社的なリスク管理一覧表に組み入れることにより、顕在化したリスクとして認識するとともに、部門ごとにリスクインパクトの評価を行い、適切な対策を検討するようにしています。さらに、リスク評価は毎年見直しを行っており、変化する環境に応じて必要な対策を講じられる体制を整えています。
なお、水を多く使用する当社の生産拠点において、水利用の効率性向上および生態系保全を考慮し、取水・排水において環境負荷をできる限り小さくできるよう適切に対応・管理しています。
水課題への取り組み
当社グループでは、「水」は当社の製造を行う上で必要不可欠な資源であり、水資源の枯渇や水質の悪化などが生じた場合には、当社のみならず地域社会にとっても大きなリスクになると認識しています。こうした認識のもと、2022年度より本格的に水リスクに対する取り組みを開始しました。今後は、以下のステップに沿って取り組みを進めていきます。
- 1水リスクに関しての当社のリスクと機会の洗い出し
- 2水リスクへの全社方針と目標および指標の設定
- 3目標、指標に対するPDCAの推進
- 4取り組み内容のステークホルダーへの開示
