自然資本・生物多様性保全
基本的な考え方
当社は、企業理念である「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」の実現に向け、マテリアリティである「ゼオンを動かす5つの歯車」のもと、中期経営計画の達成に向けた取り組みを推進しています。
この企業理念の実現にあたっては、「カーボンニュートラルの実現」および「自然と人間の共存(生物多様性の保全)」への貢献は、当社にとって不可欠かつ当然の使命であると認識し、マテリアリティを表すイメージにも、これら2つの視点を反映させています。
体制・システム
TCFDに基づく取り組みを継続的に推進するため、社内に「TCFD部会」を設置・運営しています。今後は、気候変動のみならず、自然資本や生物多様性の保全についても、TCFDおよびTNFDの枠組みを活用しながら対応を進めていきます。上記部会の運営を通じて、こうしたテーマに関する検討を深め、インパクト評価および具体的な対策の実施へとつなげていきます。
主要な取り組み
徳山工場では、森林が持つ水源涵養機能や地球温暖化防止機能などについて理解を深めてもらうとともに、森林の整備や適切な管理に対する自主的な活動を促進することを目的として、利水企業など幅広い関係者の参加のもと、水源の森の整備を実施しています。
また、ブルーカーボン生態系の保全・回復を目的とした活動として、周南市の大島干潟で行われる保全活動行事にも参加しています。さらに、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合を通じて、「大島干潟から、つながる周南市ブルーカーボンプロジェクト in 徳山下松港」で創出されたJブルークレジット®を購入・活用することで、当社のCO2排出量のオフセットに役立てるとともに、近隣地域の自然保護、水産振興、地域振興への貢献にもつなげています。
TNFDへの対応
2025年度より、自然資本への依存や影響が大きいと考えられる事業所を対象に、TNFDのLEAPアプローチを用いて、当社の自然資本に対する依存・影響・リスク・機会を分析する取り組みを開始しました。これに基づき、自然環境へのインパクトの評価および対応策の検討を進めていきます。