
Interview
研究開発
大腸菌の生命活動で、
CO2を排出せずに
ゴムや樹脂の原料をつくる。
N.K.2023年入社
カーボンニュートラル研究開発推進室
入社のきっかけ
学生時代に学んできた知識を活かせる仕事内容と、新規事業に携われる環境。この2つを重視し、私は就職活動を進めていました。自分の専門分野の知識を活かして新規事業に関わることで、刺激的な日々を送りながら成長できると考えたからです。
しかし、新規事業部門への配属が確約されている企業は、ほとんどありません。そうしたなかで日本ゼオンでは、私が専攻していたバイオ分野の研究に携わり、まだ製品化されていない新規事業に挑戦できることが募集要項のなかで明確になっていました。
面接でお会いした方々も学生に丁寧に接してくださり、魅力的な人柄の方ばかりだったのも、入社を決心する後押しとなりました。働くうえでは「どのような人と一緒に働くか」も非常に大切な要素。そうした意味でも、日本ゼオンへの入社を選択したのは良い選択だったと確信しています。

現在の業務
カーボンニュートラル研究開発推進室では、持続可能な社会を実現するために、CO2を排出しない物質生産の研究をしています。そして、私が研究を進めているのが、微生物の生命活動によって物質を生産する方法です。具体的には、合成ゴムや樹脂の原料となるブタジエンを大腸菌で生産する方法の共同研究※に参加しています。大腸菌からのブタジエン生産にはすでに成功しており、現在は安定的に大量生産を行うための課題解消に取り組んでいます。
持続可能な社会をいかに実現するかは現代の大きな社会課題となっており、カーボンニュートラルを実現するための生産手法の確立は、世界中で求められているものでもあります。そうした研究に携われることに強いワクワク感を抱いていますし、成功するかどうか未知の研究にチャレンジできる仕事にやりがいを感じています。
※大腸菌によるブタジエン生産の研究は、理化学研究所およびゴムメーカーと共同で進めています。

成長エピソード
若手のうちから裁量を持たせてもらって研究に取り組み、刺激や学びの多い日々を送れています。さまざまな経歴や専門分野を持つ方々とともに仕事をする環境なため、たくさんの知識や気づきを得られ、視野も広がりました。バイオ分野の研究だけを突き詰めていた学生時代とは異なって幅広い領域に興味を持つようになり、それが研究にも良い影響をおよぼしています。
また、学生時代とは異なり、バイオを専門としない方々と接する機会も増えています。そのため、自分の研究内容についてわかりやすく説明する方法を日々考えるようになりました。そして、そのことによって自分の考えや知識を整理し、研究への理解を深められていると思います。

今後の目標
大腸菌などの微生物を用いて植物資源からブタジエンを生産する研究は、2035年の事業化を目標に掲げています。まずはこの目標を達成したいですね。将来的には、ブタジエンの生産で確立した基盤技術を応用し、さまざまな物質をつくっていきたいとも考えています。
そうした研究を通してカーボンニュートラルの実現に貢献していけたら、研究者としてとても幸せなことです。日本ゼオンには困難な挑戦にも簡単には諦めない文化があり、そのチャレンジを支えてくれる方々がいます。そうした恵まれた環境を活かし、「まずやってみよう」の精神で今後も挑戦を繰り返していきたいですね。
Schedule
1日のスケジュール
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08:30
出社
まずメールをチェックします。
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09:00
実験開始
計画していた実験を進めます。
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12:00
昼食
お弁当を持参する日もあれば同僚と食堂で食べる日もあります。食堂のお気に入りのメニューはカレーライスです。
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13:00
ミーティング
週1回、部署の全員でミーティングを行います。
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13:30
文献調査
実験の合間に論文を読み、情報を集めます。
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16:30
実験データまとめ
この日に行った実験内容のまとめを行います。
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17:00
スケジュール調整
実験結果を元に、
明日以降のスケジュールを見直します。 -
17:30
退社
基本的には定時に業務を終えます。
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19:00
夕食
家に帰ってご飯を食べます。
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21:30
自由時間
音楽を聴きながらストレッチをしたり、
翌日分のお弁当をつくったりします。 -
23:00
就寝
できるだけ睡眠をたくさん取るようにしています。
Day Off
おいしいお店にご飯を食べに行ったり、自然を感じられる場所を訪れたりすることが多いですね。特にピザ屋さんをいろいろ食べ歩いており、写真のピザは私の一番のお気に入りのお店で撮影したものです。写真を撮るのも好きなので、カメラを持ち歩いている日もあります。
取りたい資格があるときには、休日にも勉強しています。去年は危険物取扱者の資格を取得しました。
