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世界一・世界唯一の日本ゼオンの技術

時代が求める製品を生み出し続けていく

日本ゼオン(以下、ゼオン)は塩化ビニルを製造する化学メーカーとして、1950年に創業しました。そして、1959年には、日本の製造業が待ち望んでいた合成ゴムを国内で初めて生産開始。その後、自動車のタイヤ向け・エンジン周り部品向けを中心としたゼオンの合成ゴム事業は、大きく成長を遂げていきます。
原油由来のナフサに含まれるC4留分から抽出するブタジエンを使った合成ゴム事業で成功を収めたゼオンは、天然ゴムと同等の性質を持つイソプレンゴムを製造するために、C5留分からのイソプレンの抽出に挑戦。そして、C5留分からイソプレンとさまざまな副生成物を抽出する独自の技術を生み出したのです。その結果、1980年代から2000年代にかけて石油樹脂や熱可塑性エラストマー、合成香料などの製品を次々と開発し、いくつもの製品が世界トップクラスのシェアを誇るまでになりました。
近年は光学フィルムや医療用途などに用いられるシクロオレフィンポリマーの生産量が大きく伸びるなど、ゼオンは独創的な技術力を強みに時代のニーズに応え続けています。

世界でも類を見ない
ゼオンオリジナルの技術「C5総合展開」

ゼオンの事業は、原油から分離されたナフサをさらに精製して作られるC4留分やC5留分(炭素原子を4個ないし5個持つ炭化水素類)を中心としています。C5留分からイソプレン、ピペリレン、ジシクロペンタジエンなどのさまざまな原料を抽出し、イソプレンゴム、熱可塑性エラストマー、石油樹脂、合成香料、RIM(反応射出成形)用配合液、シクロオレフィンポリマーなど、幅広い製品群を生み出し、世界でも類を見ない「C5総合利用」を展開しています。

岡山県・水島工場はC4留分とC5留分の総合利用を基軸としたゼオンの基幹工場であり、世界で唯一のC5総合利用工場として注目されています。工場における抽出プロセス(GPB法、GPI法)は、ゼオンで独自に開発された高純度の成分を製造する技術であり、大河内記念生産特賞や石油学会賞などを受賞、社外からも高い評価を得ています。

5つのコア素材から多様な製品群を開発

C4・C5留分から独自技術によって抽出した原料から、ゼオンはさまざまな製品群を生み出しています。ゼオンの製品は、自動車、テレビ、スマートフォンや香水・シャンプー、医療など私たちの暮らしに欠かせないアイテムの素材として、幅広い分野で活用されているのです。

自動車タイヤ

自動車用タイヤに使われる合成ゴムを製造しています。

自動車エンジン
部品

自動車エンジンのタイミングベルトなどに使われる油や熱に耐えうる特殊合成ゴムを製造しています。

ゴム手袋

作業用から医療・食品用まで合成ラテックスはゴム手袋の原料としても幅広く活躍しています。

化粧用パフ

化粧用パフは液状のゴムである合成ラテックスを使用して作られています。

紙おむつ

伸縮フィルム部分に熱可塑性エラストマーQuintac® (クインタック)が使用されています。

横断歩道

横断歩道の白線に使われるトラフィックペイントに石油樹脂Quintac® (クインタック)が使われています。

カメラ

シクロオレフィンポリマーZEONEX®(ゼオネックス)はその優れた光学特性を活かし、カメラレンズとして数多く使用されています。

スマートフォン・
タブレット

ZeonorFilm®(ゼオノアフィルム)はスマートフォン、タブレット端末にも多く使用されています。

液晶テレビ

大型液晶テレビ用ディスプレイの工学フィルムとしてZeonorFilm®(ゼオノアフィルム)が活躍しています。

半導体

AI機器に欠かせない半導体の製造時にゼオンの電子材料が使われています。

リチウムイオン電池

ハイブリッドカーや携帯電話、モバイルパソコンなどに使用されているリチウムイオン電池用の材料を製造しています。

シャンプー・香水

香粧品や日用品、食品に使われる「香り」のもとになる香料を生産しています。

カーボン
ナノチューブ

新素材・単層カーボンナノチューブは軽さと丈夫さを活かし、乗り物や建築材料や半導体への応用が期待されています。

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