研究・開発

研究開発体制

組織体制

ゼオンの研究開発は総合開発センターが担います。川崎地区に立地しているほか、高岡・徳山・水島の各工場に隣接した研究所では、ニーズに対応した新製品の開発や既存製品の改良などの研究が日々行われています。

研究所紹介

CNT研究所

CNT研究所は、1993年に日本で発見された炭素系ナノマテリアルであるカーボンナノチューブ(CNT)の合成技術、CNT応用製品に関する研究開発を実施している研究所です。CNTは直径が数nmというナノスケールの材料であることから、世界最先端の技術を導入し開発を進める必要があるため、国家プロジェクト等を活用しながら多くの国内研究機関と連携しながら研究開発を進めてきました。

これまでCNT関する研究開発で種々の賞を受賞しており、高い技術力を世に証明してきました。より豊かな社会を実現するため、今後も継続してCNT関連製品を普及させることが我々のミッションです。

機能性材料研究所

蓄電デバイスの進化に貢献することが機能性材料研究所のミッションです。たとえば電池バインダーは、電池全体からみれば極々微量な成分ではありますが、電池の性能を左右します。ゼオンの高分子合成技術や評価技術を活かして電池の性能向上を図るべく日々研究開発を進めています。

高分子技術の更なる深化で新しい電池バインダーを生み出していくことに加え、お客様での評価をゼオンでも実施できるように積極的な研究設備投資と技術開発を行っています。お客様と同じ目線で技術課題に向き合うことで、課題の本質を捉え、常に有効な提案ができるように努めています。

リチウムイオン二次電池をはじめ世の中における蓄電デバイスの重要性が増す中で、その進化は至上命題となります。技術課題の高度化は進みますが、積極的なソリューションの提案で、人々の豊かな暮らしを実現していきます。

高機能樹脂研究所

高機能樹脂研究所は、シクロオレフィンポリマー及びその成型品の開発を行う部署です。シクロオレフィンポリマーは、日本ゼオンが世界で初めて実用化したポリマーで、優れた光学特性・耐熱性・低吸水性・低吸着性といった独自の機能を有し、スマートフォンのレンズやディスプレイの光学フィルムといったオプトエレクトロニクス分野、プレフィルドシリンジ等のメディカル分野で高い評価を得ています。

高機能樹脂研究所では、日本ゼオン独自のC5総合利用・開環重合・水素化技術などのコア技術を深化・組み合わせることで、お客様の期待に応える新しい機能を発現させ、日本ゼオン独自の新たな価値を提案していきます。