TECHNICAL DETAILS

単層カーボンナノチューブ。それは日本初の夢の素材。

公開範囲
ローカル
掲載開始
2024/11/1
担当部署
CNT事業推進部
概略
日本ゼオンの単層カーボンナノチューブ(以下、単層CNT)は、「スーパーグロース法」により製造されています。分散液、シート、樹脂複合材などへの加工が可能です。
基本性能
外観:黒色粉体
比表面積:800m2/g以上
CNT配合集合体の長さ:100〜600µm
平均直径:3〜5nm
Fe不純物量:1%未満
炭素純度:99%以上
想定される適用範囲​
電池、キャパシタ、半導体製造装置、帯電防止塗料、6G,5G,テラヘルツ波吸収、ミリ波吸収、電磁波吸収
募集条件
当該製品を活用して事業化に向け協働いただける法人様に限ります。

技術事項

電磁波減衰特性(単層CNTシート):広範囲のテラヘルツ領域での吸収を実現

サンプル 厚み[μm] 導電率[S/cm] 複素誘電率 ε”[-]
CNT 単体シート 163 11 測定不可
CNT担持 不織布シート 152 0.4 2.5

テラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)/透過測定法による電磁波減衰特性試験

電磁波減衰特性試験

帯電防止性(PTFE/単層CNT複合材料):少量添加での導電性付与が可能

ベース樹脂 PTFE
単層CNT添加量 0.05wt%
体積抵抗率 102〜105Ω・cm

クリーン性(PTFE/単層CNT複合材料):TOC及び溶出金属量は検出下限以下

TOC分析 金属不純物分析
試験対象 PTFE/単層CNT複合材料, PTFE PTFE/単層CNT複合材料, PTFE
分析項目 TOC(全有機体炭素) 対象金属 計34元素*
試験液 超純水(比抵抗値:≧18.0MΩ・㎝) 3.6%塩酸(EL-UMグレード)
試験条件 試験片を85℃, 24時間浸漬 試験片を室温, 24時間, 168時間浸漬
検出限界 100µg/L 0.1ppb
試験結果 PTFE/単層CNT複合材料:検出限界未満
PTFE:検出限界未満
PTFE/単層CNT複合材料:検出限界未満
PTFE:検出限界未満

試験片サイズ:20×10×50mm

*対象元素:Ag, Al, As, Au, B, Ba, Be, Bi, Ca, Cd, Co, Cr, Cu, Fe, Ga, Ge, In, K, Li, Mg, Mn, Mo, Na, Nb ,Ni, Pb, Pd, Sb, Sn, Sr, Ta, Ti, Zn, Zr

機械特性(PTFE/単層CNT複合材料):単層CNTを添加しても強度を維持

PTFE/単層CNT複合材料
※CNT:0.05wt%
PTFE+CB
※CB:2wt%
PTFE
体積抵抗率(Ω・cm) 4.6×103 1.8×104 >1015
引張強度* 96% 53% 100%
圧縮強度* 10%変形 103% 108% 100%
曲げ強度* 105% 112% 100%
曲げ弾性率* 102% 105% 100%

*引張強度、圧縮強度、曲げ強度、曲げ弾性率は、PTFEを100%とした時の相対値

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