特殊溶剤・洗浄剤

特殊化学品-ゼオローラ®H

ゼオローラ®H

オゾン層破壊、地球温暖化が世界的に議論されている中、地球規模での環境対策がより必要になってきています。特定フロン(CFC)の代替物として使用されている代替フロン類(HCFC類)も、小さいとはいえオゾン層破壊係数を有することから、2020年に実質的に生産が全廃されることが決定しています。
ゼオローラ®Hは、オゾン層破壊係数が”ゼロ”のフッ素系溶剤(c-HFC)で、環境への影響が極めて小さい不燃性溶剤です。

特長

洗浄性・溶解性

  • 各種溶剤との相溶性に優れる

環境特性・安全性

  • オゾン層破壊係数が"ゼロ"
  • 大気寿命が短く、地球温暖化に与える影響が極めて小さい
  • 不燃性
  • 熱的安定性

ランニングコスト

  • 液回収が容易
  • 沸点が高く消耗が少ない。
  • ゼオローラ®HはSNAPに収載されています。

洗浄イメージ図

環境特性

フッ素系溶剤環境物性比較
分類 C-HFC HCFC HFC HFC HFE HFE
化合物 ゼオローラ®H HCFC-225cb HFC-43-10mee HFC-365mfc HFE-449s1 HFE-347
pc-f
構造式 c-C5F7H3 CCIF2C
F2CHCIF
CF3CF2
CHFCHFCF3
CF3CH2
CF2CH3
C4F9OCH3 CHF2CF2
OCH2CF3
オゾン破壊係数(ODP) 0 0.03 0 0 0 0
大気寿命(year) 2.8** 5.9* 16.1* 8.7* 4.7* 6.0*
GWP(100year) 175*** 525* 1650* 804* 421* 889*

* 気候変動に関する政府間パネル(IPCC AR5)によるデータ
** N.Zhang, et al., Chem. Phys. Lett., 619(2015), 199-204
*** A.Sekiya, JSPS, 155-104, April 2016

ゼオローラ®HR

セオローラ®Hのオゾン層破壊係数ゼロ・低地球温暖化係数・不燃性の特性を維持しつつ溶解力を大幅に向上させた混合溶剤です。
ゼオローラ®HTAをリンス剤として組み合わせて使用することで高い洗浄品質を確保します。

HCFC-141bとゼオローラ®HR/HTAの洗浄比較

HCFC-141bの常温浸漬+蒸気洗浄と比較し、ゼオローラ®HR/HTAの組み合わせ洗浄システムは同じタクトタイムでほぼ同等の洗浄性を示します。
比較方法:汚れ成分として切削油・プレス油を付着させたワーク(タップネジ20本)を洗浄し、洗浄後のワークの残油分を測定。洗浄条件はHCFC-141b:常温(25-30℃)浸漬4分+蒸気洗浄2分、ゼオローラ®HR(沸騰+超音波)/HTA(リンス+超音波)各4分+蒸気洗浄2分で比較。

なお、ゼオローラ®HRの揮発分はゼオローラ®HTAで、揮発残分が高濃度になると引火性が発現しますのでご注意下さい。

残油分量

ゼオローラ®H/ゼオローラ®HTA/ゼオローラ®HRの基本物性

ゼオローラ®H ゼオローラ®HTA ゼオローラ®HR
比重[25℃] 1.58 1.50 1.18
沸点(℃) 82.5 82 97(初留)
粘度(mPa・s)[25℃] 1.59 1.47 3.51
表面張力(mN/m)[25℃] 19.6 19.2 26.6
融点(℃) 20.5 6~10 -30以下
引火点(℃) なし なし なし
KB値 14 20 -
主な用途 溶剤用途 洗浄剤用途 洗浄剤用途