日本ゼオン株式会社(東京都千代田区丸の内2-6-1 代表取締役社長 中野 克彦)の100%子会社であるゼオンメディカル株式会社(東京都港区芝公園 2-4-1 代表取締役 大貫 利和)は、国立がんセンター東病院 佐野 寧医師と共同で開発した、内視鏡的に切除したポリープを回収する器具(商品名:ポリープキャッチャーS)の販売を本年6月より開始する。
ポリープキャッチャーSは、ホルダー部を内視鏡の吸引口金に取り付け、ホルダー部にフィルター部を差込み、このフィルターにより内視鏡で切除、吸引した小さなポリープをトラップすることにより、これまで問題であった作業の煩雑さ、吸引詰まり等を改善することを目的として開発された製品である。
当製品が用いられる国内需要規模は年間100万例と推定され、初年度は10%、次年度は25%のシェア獲得及び売上高2億円を目指す。
日本ゼオンから分社化したゼオンメディカルは世界初の補助人工心臓やIABP脈バルーンパンピング)等の開発で実績があり、医療器材の開発・製造・販売を行う会社である。
近年、ゼオンメディカルはバイポーラスネア、クラッシャーカテーテル等の特長ある製品を開発、上市し内視鏡関連製品の分野へ積極的に進出しており、この分野の製品群は循環器系製品群に次ぐ第二の柱に育ってきた。販売においても、当分野のスペシャリストの育成に努め、豊富に臨床を経験することで、多数の医師との関係を構築し、販売のノウハウを有している。
米国では、National Polyp Studyの結果から、大腸ポリープを全て切除することが大腸癌の罹患率を減少させることが1993年に報告された。本邦では5mmの小さな大腸腺腫性ポリープを放置することが、大腸癌罹患率に影響を及ぼすかについては未だ明確になっておらず、解明に向けて多施設共同臨床試験(Japan Polyp Study:JPS)が始動している。
国立がんセンター東病院 佐野 寧医師はJPSに参加し、小さなポリープも含め全ての大腸腺腫性ポリープを切除しているが、ポリープの回収に時間を要し、改善策が望まれていた。
今回、ゼオンメディカルは佐野医師のアイデア、ニーズを木目細かく汲み取り、両者共同により迅速な製品開発を実現し、販売に至った。
佐野医師は、5月29日〜31日に開催される第65回日本消化器内視鏡学会総会において症例発表を行う予定である。