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ごあいさつ 印刷用ページ

 まず、このたびの東日本大震災により被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げますとともに、当社及びグループ関連会社の社員一同とともに、被災地の一刻も早い復旧・復興を、心からお祈り申し上げます。

 これまで当社は3年毎に中期経営計画を策定し、各年度の方針展開をしてまいりました。前計画IZ-60の最終年度である2010年度においては、この3ヶ年を総括するとともに、次の3ヶ年について、グループ内の各層において、ワークショップ等を通じ、多くの社員が議論に参加し、2011年度からの新中期計画を策定いたしました。

 この新中期経営計画の前提として、当社の企業理念である『大地の永遠と人類の繁栄に貢献するゼオン』と2010年4月に制定した3項目のCSR基本方針(『コンプライアンスを徹底し、社会の安全・安心に応える。企業活動を通じ、社会の持続的発展と地球環境に貢献する。一人ひとりがCSRを自覚し、行動する。』)をベースに、当社の重要な価値観である『スピード・対話・社会貢献』と大切にするゼオンらしさ『仲間との相互信頼』を定義し、その上で2020年のありたい姿を『−化学の力で未来を今日にする ZEON− わたしたちゼオンは、お客様の夢と快適な社会の実現に貢献し続けます。』という形で描きました。

 その2020年のありたい姿を実現させるための2013年度までの具体的な計画が新中期経営計画であり、その事業戦略の基本は、『エラストマー素材事業と高機能材料事業それぞれの強みを磨き上げ、両輪でグローバルに事業を拡大する』ものです。具体的な事業戦略の中身については、計画そのものをご覧いただきたいと思いますが、そのベースとなるところは、企業理念とCSR基本方針であり、ゼオングループの役員・従業員全員がこれを常に肝に銘じ、CSR活動をレベルアップしながら、事業活動に邁進し、社会に貢献してまいりたいと思います。

 弊社は、これまで、「人のマネをしない、人がマネのできない独創的な技術」により、環境保全に貢献する数々の製品を開発し、レスポンシブル・ケア活動を通じ、これらの環境貢献製品を安定・安全に社会に供給してまいりました。地球温暖化の原因とされるCO2排出につきましては、1990年度に比べ、2010年度は8.8%の排出削減となっており、京都議定書の目標(6%削減)を達成しております。C4留分、C5留分という石油由来原料を総合利用する化学企業としましては、単に製造するときだけではなく、お客様がお使いになるとき、そして、廃棄に至るまでのトータルのエネルギー収支を考えたライフサイクルアセスメント(LCA)の視点から、出来る限りその見える化に取り組むことが必要と考えております。

 CSR活動全体につきましては、昨年度は、4月にCSR基本方針・CSR行動指針を制定し、今年1月より、CSR会議を頂点とする新たなCSR推進体制を構築し、CSR活動を展開する上での仕組みの整備に注力してきました。今年度は、その仕組みの下で、ゼオンのCSRの新たな礎を築くべく、CSR活動を分野別ステークホルダー別に整理し、その見える化を図る(CSRマトリクス)とともに、全員が参加できるような新たなCSR活動の構想(CSRコアプロジェクト)に取り組んでまいりたいと思います。

 ゼオングループとしては、CSRを重視した社会から信頼され社員も誇りに思えるグループづくりを、スピード、対話、社会貢献を以って追求し、取引先・お客様をはじめ、株主・投資家の皆様、各事業所の地元の皆様、また、協力会社の皆様のご期待・ご要請に応え、社会の持続的発展に貢献していきたいと考えております。

 最後になりますが、この報告書をご覧いただいた皆様方からの貴重なご意見、ご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


2011年8月
取締役社長 古河 直純


新中期経営計画





 当社の新中期経営計画は、当社の企業理念とCSR基本方針をベースに、当社の「重要な価値観」と「大切にするゼオンらしさ」を定義した上で、2020年のありたい姿を策定いたしました。
 この2020年のありたい姿を実現させるための2013年度までの具体的な計画が新中期経営計画であり、その事業戦略の基本は、上記の通りです。
 具体的に、エラストマー素材事業では、成長市場へのグローバルな対応による強い事業の更なる強化を図るべく、シンガポールでS-SBR※製造プラント建設に取り組むとともに、Zetpol®(水素化二トリルゴム)の新工場建設を計画し、併せてコスト競争力の強化にも取り組んでおります。
   また、高機能材料事業では、重点3事業分野での研究開発として、情報用部材(3D-TV用フィルム、塗布型有機絶縁膜、Low-K材、電子看板用フィルム、液晶ディスプレイ用位相差フィルム、有機EL用材料、エッチングガス、モバイル情報端末用フィルム)、エナジー用部材(リチウムイオン電池用バインダ、高容量キャパシタ電極、リチウムイオン電池用シール材)、メディカルデバイス(センサ付IABPバルーン、バイポーラESD処置具、IABPバルーン、バイポーラスネア)へ注力していくこととしております。
 そして、以下のようにグローバル展開体制を構築し、2020年には海外生産高比率50%以上を目指してまいります。
※S-SBR:溶液重合スチレン・ブタジエンゴム




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