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特殊化学品-シクロペンタノン(Cyclopentanone)印刷用ページ

特長

金属材料に付着する各種の油、ワックスの洗浄、更に電子材料分野でのフラックス洗浄剤として広く 使われてきた特定フロン、1,1,1-トリクロロエタンの環境問題より、これに代わる新たな洗浄剤、並 びに洗浄技術が求められています。
そこで日本ゼオンはこうした要求に応えるべく、従来電子材料分野で溶剤として実績のある「シクロ ペンタノン」の特性、洗浄力を鋭意検証し、ここに新たに代替洗浄剤としてご紹介します。

「シクロペンタノン」洗浄剤の特長

  • 軽質から重質のあらゆる金属加工油の脱脂洗浄力が優れている
  • 各種フラックスの洗浄力が優れている
  • 各種ワックスの溶解力、洗浄力を持っている
  • 比較的に沸点が低く、単一物質の洗浄剤であり、乾燥性、回収性に優れる
  • 蒸留再生による品質が安定しており、リサイクル使用が可能であり、液管理が容易 である
  • 生分解性が良好であり、毒性が低い

シクロペンタノンの化学構造

  • 画像1

  • 純度:99%以上
  • 既存化学物質(化審法 No.9-2108):TSCA  収載 EINECS No. 2044359
  • 消防法:第4類第2石油類 非水溶性液体


荷姿

  • ドラム缶(180kg入り)
  • ペール缶(18kg入り)

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主な物性値

  シクロペンタノン 参考値
塩化メチレン
沸点[℃]  131 40
凝固点[℃]  -58 -95
比重(25℃)  0.95 1.33
蒸気比重  2.3 -
動粘度(25℃)[cSt]  1.13
表面張力(25℃)
[dyn/cm] 
33.4 28.1(20℃)
比熱(25℃)
[cal/g・℃] 
0.44 0.28(20℃)
蒸発潜熱(沸点)
[cal/g] 
96.3 78.7
SP値  10.4 9.7
KB値  136
  • ※KB値:カウリ樹脂(天然品)を使用し、ASTMD1133aに準拠した方法で測定
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安全性データ

危険性
引火点 発火点 爆発下限界 爆発上限界
35℃(タグ密閉式) 454℃ 1.4% 8.4%
有害性
急性毒性 刺激性 変異原性
LD50 ウサギ >5000mg/kg
腹腔内 マウス LD50 1950mg/kg
皮下 カエル LDL0 3000mg/kg
ウサギ 500mg 弱い皮膚刺激
ウサギ 100mg 強い眼刺激
陰性
生分解性
良分解性
LC50 魚 2950mg/L (48h)、ミジンコEC50 1800mg/L (24h)

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洗浄方式への適応

炭化水素系溶剤での洗浄に一般的に使用されている真空浸漬(蒸気)洗浄方式での洗浄剤として有効です。
高粘度油、ワックス等の従来洗浄が困難であったワークの洗浄が可能であり、また比較的沸点が低く、乾燥性が良いので、低い温度で効率的な洗浄が出来ます。

洗浄用途

  • プリント基板、リードフレーム、モニター部品、コンデンサー等の電子電気部品
  • ベアリング、ギア、時計部品、カメラ部品等の精密機械部品
  • 印刷機器、印刷ロール、圧延製品、建設機械、大型重機部品等の大型機械部品
  • バンパー、ギア、ミッション部品、ラジエーター部品等の自動車部品

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各種素材に対する影響

試験法: 50℃で4時間浸漬後、質量変化率測定(テストピース 2×25×50mm)

(1)プラスチック材料に対する影響
プラスチック材料 質量変化率(wt%)
ポリプロピレン(PP) 0.70
ポリエチレン(PE) 0.53
ポリアセタール(POM) 0.45
フェノール樹脂 0.55
ナイロン66 -0.18
四弗化エチレン樹脂 0.01
テフロン樹脂(PFA) 0.01
パーフロ 0.196
エポキシ樹脂(ガラス繊維強化) 1.84
硬質塩化ビニル(PVC) ---
軟質塩化ビニル(PVC) ---
ポリスチレン(PS) ---
ポリカーボネート(PC) ---
ウレタン樹脂 ---
アクリル樹脂 ---
ABS樹脂 ---
(2) ゴム材料に対する影響
ゴム材料 質量変化率(wt%)
スチレンブタジエンゴム(SBR) 83
ニトリルブタジエンゴム(NBR) 100<
ブタジエンゴム(BR) 100<
クロロプレンゴム(CR) 84
シリコンゴム(Si) 32
弗素ゴム(カールレッツ) 0.08
  • 注)実際の洗浄には予め試験確認が必要です。
  • ※本資料の各測定値は参考値であり、製品の保証値ではありません
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取扱い上の注意

使用の際の注意

  • 吸入、接触の注意
    使用の際は、液を皮膚に接触させたり、目や口に入れないよう呼吸保護具、保護メガネ、手袋、長靴等の保護具を着用下さい。
    目に入った場合は直ちに流水で15分以上洗眼し、医師の手当てを受けて下さい。
    飲み込んだ場合は口をすすぎ、水に活性炭を懸濁した液を飲ませ、医師の手当てを受けて下さい。
    吸入した場合は空気の新鮮な場所に移し、安静、保温に努め、医師の手当てを受けて下さい。
    皮膚に接触した場合は汚染した衣服を脱ぎ、触れた部位 を多量の石鹸と水で洗い流して下さい。
  • 火災の注意
    可燃性の液体であり、火気を絶対に近づけないで下さい。静電気による火災の危険性があります。取り扱い時はアース等の静電対策を行って下さい。
火災時の措置は、火元の燃焼源を断ち、消火剤を使用して消火して下さい。
[消火剤: 粉末消火薬剤、二酸化炭素、乾燥砂]

保管、輸送上の注意

  • 保管上の注意
    耐火構造の建物内に保管下さい。
    容器は密閉し、直射日光を避け、窒素を封入して冷暗所に保存して下さい。
    強酸化剤から離して貯蔵下さい。
     
  • 輸送上の注意
    消防法危険等級IIIに該当します。
    運搬に際しては容器に漏れの無いことを確かめ、転倒、落下、損傷が無いように積み込み、荷崩れの防止を確実に行って下さい。

廃棄上の注意

廃棄する場合は焼却によって行う。焼却炉の火室に噴霧し、焼却下さい。
少量の場合は珪藻土等に吸収させて開放型の焼却炉で焼却下さい。

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